痔になるリスクを下げるには原因を知っておくことが大事!

日本人の3人に1人が悩まされている痔ですが、実は原因をしっかり知っておくことで痔になるリスクを下げることができるんですよ。そこで痔ができる原因を始め、痔の種類症状の特徴、痔の治し方まで詳しく解説していきます。

あらゆるところに潜む痔になる原因

突然ですが痔の原因って一体何か知っていますか?実は痔ができる原因は一つではなく、様々な原因で引き起こされているんですよ。またいくつかの原因が重なり合って痔を引き起こしてしまうことがあります。ではどうすると痔を引き起こしてしまうのか、考えられる原因を一挙大公開!また痔の種類や男女別なりやすい痔の特徴、治し方など痔に関すること全てを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

痔の種類

痔と一言に言っても種類によって症状に違いがあるんですよ。そこで痔の種類はもちろん、それぞれの症状や特徴を詳しく見ていきましょう。

いぼ痔

いぼ痔は肛門付近にいぼのような出来物ができる症状です。歯状線より内部にできるものを「内痔核」、外部にできるものを「外痔核」と言います。

内痔核

内痔核ができる肛門内部には痛みを感じる神経が通っていないため、痛みを感じることはほとんどありません。ただし排便時にいぼを傷つけてしまうことで出血するため、この出血をみて初めて痔になっていると気づく人も多いんですよ。中には大量出血することも珍しくありません。またいぼが大きくなると、排便時に肛門の外にいぼが飛び出してくることもあります。

外痔核

外痔核ができる肛門の外側には神経が通っているため、触ると痛いのが特徴です。ただし出血はほとんどありません。また炎症を起こしてしまうと、血の塊ができて大きく腫れてしまい、激しく痛むこともあります。

きれ痔

きれ痔は排便時のときなどに、肛門付近の皮膚が裂けたり切れたりする症状のことを言います。きれ痔の出血はほとんどの場合がティッシュに血が付く程度のものですが、症状が重くなると大量に出血することもあるんですよ。また皮膚が傷ついている状態なので、痛みが強いのも特徴のひとつ。特に排便時に痛みが強く、排便した後もしばらく痛みが続くことも珍しくありません。症状が悪化すると切れ目が深くなり、腫瘍やポリープができる「慢性腫瘍性裂肛(まんせいしゅようせいれっこう)」になってしまい、肛門が狭くなることもあるため注意が必要です。

痔ろう

歯状線にくぼみがあるのですが、そのくぼみに大腸菌などが入り込み感染すると炎症を起こし膿が溜まります。この状態を「肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)」というんですよ。この肛門周囲腫瘍が悪化することで直腸と肛門周辺の皮膚を膿が突き破り、貫通してしまいトンネルができるのですが、このトンネルができた状態を「痔ろう」と言います。痔ろうの主な症状は

  • 肛門周辺から膿がでる
  • 肛門周辺が腫れて激痛が走る
  • 38~39度の熱がでることがある

などです。痔ろうは自力で治すことが困難なので、これらの症状が出たら速やかに病院を受診しましょう。

痔の原因

痔の原因にはいったいどんなものがあるのか気になりますよね。では痔を引き起こす原因を詳しく紹介していきましょう。

妊娠

妊娠中に痔に悩む人はすごく多いんですよ。ではなぜ妊娠すると痔になりやすくなるのかというと、特に妊娠後期になると子宮が大きくなることで直腸や肛門付近の血管を圧迫してしまいます。血管を圧迫することでうっ血(血が滞る)してしまい、いぼ痔を引き起こしてしまうんですよ。また妊娠中はホルモンバランスの変化や子宮が腸を圧迫してしまうことで便秘なりやすくなります。便秘も切れ痔やいぼ痔の原因の一つなので、便秘が原因で痔を引き起こすことも多いんです。

そのため特に妊娠中は、切れ痔といぼ痔(特に外痔核)になりやすい傾向にあります。

同じ姿勢

仕事などで椅子に座りっぱなし、立ちっぱなしという人も多いのでは?特にずっと座りっぱなしでいると、肛門周辺の血管が長時間圧迫されるため、うっ血してしまうことからいぼ痔を引き起こしてしまうんです。では立ちっぱなしなら良いのでは?と思う人もいるかもしれませんが、実は立ちっぱなしでも肛門周辺に負担が掛かることから、座りっぱなしと同じようにいぼ痔を引き起こしやすくなってしまいます。

肝臓の機能低下

毎日大量のアルコールを摂取したり過度のストレスなどが原因で、肝臓機能が低下してしまうと痔になりやすくなります。なぜなら肝臓機能が弱まることで本来肝臓に集まってくる血液が停滞してしまうんです。停滞した血液は体全体に回るのですが、肛門付近に回った血が固まってしまい、静脈瘤(血管がコブができたように膨らんでしまう)を引き起こすことで、いぼ痔になってしまうことがあります。ちなみに過度のアルコールは下痢を引き起こす原因になるため、痔ろうにも注意しましょう。

ストレス

ストレスと痔、一見まったく関係なさそうですよね。でも深く関係しています。なぜなら過度のストレスが溜まると、自律神経やホルモンバランスが乱れることで免疫力が低下してしまうんです。免疫力が低下することで、歯状線のくぼみに少し菌が入り込んだだけでも痔ろうに発展したり、便が肛門周辺に少しついてしまっただけで炎症を起こし、いぼ痔に発展することも少なくありません。またストレスは便秘や下痢を引き起こす原因の一つなので、きれ痔にもなりやすくなってしまうんですよ。

冷え

特に女性の場合冷え性の人って多いですよね。でも体の冷えは痔の原因の一つ。なぜなら体が冷えることで肛門周辺の血行も悪くなり、うっ血しやすい状態になってしまいます。うっ血はいぼ痔の原因になるため、特にいぼ痔になりやすくなってしまうんですよ。

便秘

便秘が続くと腸に溜まった便から水分がどんどん奪われてしまい、便が硬くなってしまいます。硬くなった便は一生懸命いきんでも中々出てこないことも多いですよね。無理にいきんで便を出すことで、硬くなった便が肛門付近の皮膚を傷つけ裂けたり切れたりしてしまことできれ痔を引き起こします。また便秘が続くとどうしてもいきんでいる時間が長くなることも珍しくありません。排便時のいきみはかなり腹圧がかかるため、肛門付近の静脈がうっ血してしまい、いぼ痔を引き起こしてしまうんです。

下痢

下痢になると1日に何度も勢いよく便が肛門を通過していきますよね。そのため歯状線のくぼみに大腸菌がたっぷり含まれた便が入りやすくなることから、痔ろうになりやすくなるんですよ。また勢いよく肛門を通過することで肛門の皮膚が傷つき、切れ痔になることもあります。

タバコ

タバコにはニコチンという物質が含まれているのですが、このニコチンには血管を収縮させ血の流れを悪くする作用があります。血行が悪くなることで肛門周辺がうっ血しやすくなることから、いぼ痔を引き起こす原因になるんですよ。

男性と女性別なりやすい痔の種類

男性と女性とでは、なりやすい痔の種類に違いがあるんですよ。具体的に言うと女性は「きれ痔」、男性は「痔ろう」になりやすい傾向にあります。ではなぜそれぞれなりやすい痔があるのか、その原因を詳しく紹介していきましょう。ちなみにいぼ痔は男女共になりやすさに大差はありません。

女性に多いきれ痔

きれ痔の主な原因は便秘です。原因のところでもお話ししましたが、便秘になると硬くなった便を無理やり出そうとすることで、肛門が裂けたり切れることで引き起こされます。女性の場合、男性に比べて圧倒的に便秘の人が多い傾向にあるため、切れ痔になりやすい傾向にあるんですよ。

男性に多い痔ろう

痔ろうは女性よりも男性がなりやすいと言われています。なぜなら痔ろうの主な原因の一つに下痢があるからです。男性の場合仕事での過度なストレスや会社の付き合いなどでお酒を飲む機会も多いことから、女性と比べると下痢になりやすい傾向にあります。また男性の方がくぼみが深いため、細菌が入り込みやすいというのも、痔ろうが男性に多い原因の一つなんですよ。

痔になってしまった場合の治し方

では痔を治す場合、どうすれば良いのかというと

  • お尻をウォシュレットなどで清潔に保つ
  • 排便時は3分以内にする(長時間のいきみは切れ痔やいぼ痔を悪化させるため)
  • タバコやお酒は控える
  • 同じ姿勢を長時間続けない(定期的に動くなど対策を取りましょう)
  • お風呂にゆっくり浸かるなど体を温める                                ※ただし痔ろうは、体を温めることで逆に悪化してしまうため、痔ろうの場合は冷やしましょう。
  • 1日1.5~2L以上の水を飲む(便秘解消のため)
  • 腸内環境を整える食物繊維(海藻類やごぼうなどの野菜類)・乳酸菌(漬物やキムチなど)・オリゴ糖(きな粉などの大豆食品・甜菜など)を積極的に摂取する
  • 適度な運動や十分な睡眠など生活習慣の改善(ストレス解消)
  • ボラギノールやプリザエースなど、痔の薬を使う

などを行いましょう。

治療が必要な場合

症状が悪化すると、手術などの治療が必要となることがあります。ではどんな場合に治療が必要になるのかは以下の通りです。

  • いぼ痔…排便時以外にもいぼが肛門の外に出てきてしまい、指で押しても戻らない場合(内痔核)。痛みや腫れがひどく、生活に支障が出るようなとき
  • きれ痔…慢性腫瘍性裂肛になった場合。
  • 痔ろう…痔ろうは自力で治すことが困難なので、痔ろうになった時点で治療が必要になります。

これらの場合は、できるだけ早く病院を受診し適切な治療を受けましょう。

痔は生活習慣で予防できる

痔の原因は便秘や下痢など、生活習慣を見直すことで改善できるものばかりです。そのためまずは原因を取り除くよう、普段の生活を見直してみることが痔の予防に繋がります。また万が一痔になってしまったときは、今回紹介した方法を参考に治療を行うと良いです。ただしいろいろ行っても症状が改善されない場合は、早めに病院を受診し適切な治療を受けてくださいね。

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